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打ち上げパーティーのパートナー争奪戦
幸せの押し売り・・・・キョーコサイド 前篇
「あの、最上さん・・・・・今の子とどこか行くの?なら俺がいろんな所へ連れてってあげるから、そこで待ってて」
そう大先輩から言いきられ、無視するわけにもいかずに暫く撮影所の駐車場で敦賀さんを待ってみることにした。
傍から見れば、一後輩が大先輩の敦賀さんを足に使うことに他ならない。
だから、断るべく来るまでそこにいるつもりでいた。
ショータローと敦賀さんを鉢合わせさせたくないと思っていても、都合が悪い事は起きるもの・・・・・・刻一刻と二人が相対する時間が迫っていた。
『BOX’R』のメンバーのいる場所へスタジオで喚き散らすという騒動を起こしていたショータローは、迷惑を顧みず駐車場まで付いてきていた。
なんてしつこいなと思うけれど、どうする事も出来ないと判断し無視を決め込む。
「待てよキョーコ!!」
(まったく!!バカショーがぁ~)
キョーコは、その煩わしい幼馴染を突き放すために、彼の癇に障るであろう返事を選んだ。
そうすることでプライドを叩き潰たい思ったのかもしれない。
撮影所からずっと付き纏い、邪険にしても帰る様子もない。
そして、キョーコが靡かないのが気に入らないのか、横柄な態度で馬事雑言を並べ立てているのだ。
今までのキョーコなら噛みついていたのかもしれないが、どうしたってこの幼馴染は治るはずもないのだ。
その様子にキョーコは≪ふぅーっ≫と溜息をついて辟易し、告げたのである。
「不破ショータローさんついてこないで下さいます?」
「その名前で呼ぶなっつってんのが解んねぇーのかよ!!ちやほやされて頭まで腐っちまったんじゃねぇーのか?!」
ナツのメンバーの3人はユミカを除いてその間の抜けた名前に唖然として佇んでいた。
ユミカ役のチオリはラブミー部3号たる所以なのかキョーコに奏江同様詳細を聞いていた為、冷酷な瞳で喚き散らす男を見つめていた。
「どう言う事ナツ?この、俺様アーティスト名前って『不破尚』じゃなかったかしら?」
「あらカオリに教えてなかったかしら?このなんちゃってアーティスト気取り男は、本名がショータローっていうのよ!!松竹梅の松と書いて次に太郎と書く恥ずかしいほど似合う名前だと思わない?」
「「ぶっ!!」」
「確かに・・・・・・なかなかいいネーミングよね?それで売り出せばよかったのにそしたら、ストーカーという行為に対しても箔が付くんじゃないかしら?」
カオリに続きツグミも爆笑しながら、涙を浮かべていた。
そんな時だった。
一台の高級車が駐車場に乗り入れてきた。
しかし、どういうわけかそれに4人は気づかず、不破尚を蟻に見立てつついて遊んでいた。
「キョーコ、俺が良い店知ってるからその3人とも連れてってやるから来いよ!!」
「結構よ!これから人と待ち合わせだから!」
「大事な話なんだよ!!」
「何かしら?」
「打ち上げパーティーあんだろ?」
「それが何?あんたに関係のない話でしょう?」
何を考えていたのかが解らないが、キョーコがショータローを見ると顔を強張らせて蓮の大魔王を彷彿させるような恐ろしい形相をした。
「んなわけあるかぁ~~~~~!!!!今度は俺様が似合いのドレス贈ってやろうって思ってるから俺をパートナーにしろよ?いや・・・・・どうせお前みたいな色気のねぇー女にパートナーになろうっていう男なんざ俺しかいねぇだろ?だから俺が、パートナーなってやるよ?感謝しろよな?」
「はぁ?あんた何言ってんの?どうして無関係のあんたとパートナー組まなきゃいけないのよ!!」
「いや!!打ち上げパーティーの会場で歌を歌うことになったから!!無関係なんていわせねぇ~!!」
「何を勝手な!!」
そのやり取りを大魔王と化しながら後ろで聞き続けている蓮がいるだなんて、その場の誰も気づく筈がなく。
蓮が背後から嫉妬の矢をうん千本放ちまくろうとも、尚いじりに集中する『BOX’R』のメンバー4人には伝わらず、尚とナツグループの話しは続いていく。
「待ってナツ!!ちょうどいいんじゃない?」
駐車場にカオリの了承を許すような声が響いた瞬間、蓮は潜んでいた物陰から姿を現した。
内心は焦りながらも、表面上は似非紳士スマイルを浮かべて。
「不破君!君のは必要ないから。今度は俺が仕立てることになってるからね…」
駐車場内に響く低音の美声を聞き、振り返ると・・・・・・凍りつきそうな眼差しで口角を上げて笑みを形作っている蓮が立っていた。
「え?ええぇ?えええええええ?ナツ・・・・・ひょっとしてさっきの電話って・・・・・・・」
慌てふためいたカオリは、キョーコと蓮を交互に見比べていた。
ツグミはうっとりと蓮を見つめ、今にもくっついていきそうな雰囲気を漂わす。
そして、事情を知るるチオリは『また馬鹿男が現れたか…』と、うんざりとした面持ちで蓮を見ていた。
そこへ、間の抜けた村雨の声が響いてきた。
「おぉっ!?ナイスタイミング~~~~京子さんがいる!!」
キョーコを巡る戦いのゴングが鳴り響いたのは、この時、この瞬間であった。
打ち上げパーティーのパートナー争奪戦
後編へつづく
幸せの押し売り・・・・キョーコサイド 前篇
「あの、最上さん・・・・・今の子とどこか行くの?なら俺がいろんな所へ連れてってあげるから、そこで待ってて」
そう大先輩から言いきられ、無視するわけにもいかずに暫く撮影所の駐車場で敦賀さんを待ってみることにした。
傍から見れば、一後輩が大先輩の敦賀さんを足に使うことに他ならない。
だから、断るべく来るまでそこにいるつもりでいた。
ショータローと敦賀さんを鉢合わせさせたくないと思っていても、都合が悪い事は起きるもの・・・・・・刻一刻と二人が相対する時間が迫っていた。
『BOX’R』のメンバーのいる場所へスタジオで喚き散らすという騒動を起こしていたショータローは、迷惑を顧みず駐車場まで付いてきていた。
なんてしつこいなと思うけれど、どうする事も出来ないと判断し無視を決め込む。
「待てよキョーコ!!」
(まったく!!バカショーがぁ~)
キョーコは、その煩わしい幼馴染を突き放すために、彼の癇に障るであろう返事を選んだ。
そうすることでプライドを叩き潰たい思ったのかもしれない。
撮影所からずっと付き纏い、邪険にしても帰る様子もない。
そして、キョーコが靡かないのが気に入らないのか、横柄な態度で馬事雑言を並べ立てているのだ。
今までのキョーコなら噛みついていたのかもしれないが、どうしたってこの幼馴染は治るはずもないのだ。
その様子にキョーコは≪ふぅーっ≫と溜息をついて辟易し、告げたのである。
「不破ショータローさんついてこないで下さいます?」
「その名前で呼ぶなっつってんのが解んねぇーのかよ!!ちやほやされて頭まで腐っちまったんじゃねぇーのか?!」
ナツのメンバーの3人はユミカを除いてその間の抜けた名前に唖然として佇んでいた。
ユミカ役のチオリはラブミー部3号たる所以なのかキョーコに奏江同様詳細を聞いていた為、冷酷な瞳で喚き散らす男を見つめていた。
「どう言う事ナツ?この、俺様アーティスト名前って『不破尚』じゃなかったかしら?」
「あらカオリに教えてなかったかしら?このなんちゃってアーティスト気取り男は、本名がショータローっていうのよ!!松竹梅の松と書いて次に太郎と書く恥ずかしいほど似合う名前だと思わない?」
「「ぶっ!!」」
「確かに・・・・・・なかなかいいネーミングよね?それで売り出せばよかったのにそしたら、ストーカーという行為に対しても箔が付くんじゃないかしら?」
カオリに続きツグミも爆笑しながら、涙を浮かべていた。
そんな時だった。
一台の高級車が駐車場に乗り入れてきた。
しかし、どういうわけかそれに4人は気づかず、不破尚を蟻に見立てつついて遊んでいた。
「キョーコ、俺が良い店知ってるからその3人とも連れてってやるから来いよ!!」
「結構よ!これから人と待ち合わせだから!」
「大事な話なんだよ!!」
「何かしら?」
「打ち上げパーティーあんだろ?」
「それが何?あんたに関係のない話でしょう?」
何を考えていたのかが解らないが、キョーコがショータローを見ると顔を強張らせて蓮の大魔王を彷彿させるような恐ろしい形相をした。
「んなわけあるかぁ~~~~~!!!!今度は俺様が似合いのドレス贈ってやろうって思ってるから俺をパートナーにしろよ?いや・・・・・どうせお前みたいな色気のねぇー女にパートナーになろうっていう男なんざ俺しかいねぇだろ?だから俺が、パートナーなってやるよ?感謝しろよな?」
「はぁ?あんた何言ってんの?どうして無関係のあんたとパートナー組まなきゃいけないのよ!!」
「いや!!打ち上げパーティーの会場で歌を歌うことになったから!!無関係なんていわせねぇ~!!」
「何を勝手な!!」
そのやり取りを大魔王と化しながら後ろで聞き続けている蓮がいるだなんて、その場の誰も気づく筈がなく。
蓮が背後から嫉妬の矢をうん千本放ちまくろうとも、尚いじりに集中する『BOX’R』のメンバー4人には伝わらず、尚とナツグループの話しは続いていく。
「待ってナツ!!ちょうどいいんじゃない?」
駐車場にカオリの了承を許すような声が響いた瞬間、蓮は潜んでいた物陰から姿を現した。
内心は焦りながらも、表面上は似非紳士スマイルを浮かべて。
「不破君!君のは必要ないから。今度は俺が仕立てることになってるからね…」
駐車場内に響く低音の美声を聞き、振り返ると・・・・・・凍りつきそうな眼差しで口角を上げて笑みを形作っている蓮が立っていた。
「え?ええぇ?えええええええ?ナツ・・・・・ひょっとしてさっきの電話って・・・・・・・」
慌てふためいたカオリは、キョーコと蓮を交互に見比べていた。
ツグミはうっとりと蓮を見つめ、今にもくっついていきそうな雰囲気を漂わす。
そして、事情を知るるチオリは『また馬鹿男が現れたか…』と、うんざりとした面持ちで蓮を見ていた。
そこへ、間の抜けた村雨の声が響いてきた。
「おぉっ!?ナイスタイミング~~~~京子さんがいる!!」
キョーコを巡る戦いのゴングが鳴り響いたのは、この時、この瞬間であった。
打ち上げパーティーのパートナー争奪戦
後編へつづく
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