↑の画像桃色無印・きゅ。様作 転載禁止
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打ち上げパーティーのパートナー争奪戦
幸せの押し売り・・・・キョーコサイド 後編
世間一般ではなんて幸せな構図なのだろう?
地味で色気のない私に対して、パーティーに着るドレスを巡って口論をする男達がわんさとあらわれるとは思わなかった。
そんな価値など私にはあると思えないのに・・・・。
綺麗なドレスが着れて、ナッちゃんとして大人美人になれることはとてもうれしい。
だけど、純潔をつらぬくと言った以上、パートナーを作って良いものか解らないでいる。
駐車場では依然牽制しあう二人と、そこに更に村雨も加わっていた。
ナツは、その様子を冷ややかに微笑みながらその男達を見つめていた。
「何で敦賀さんが、こいつのパートナーになることになってんだよ?関係ねぇ~だろ?」
「いや関係なくないね?仮にも、LMEの事務所の先輩だし後輩の面倒を見るのは普通だろう?それに、ナツのモデルのウォーキングを手取り足取り家で教えたからね?」
「なっ!?」
「お前だって関係ない筈だ・・・・お前はBOX’Rに出演していない」
「敦賀さんには関係ないのでね?」
二人を横目にささっとこちらに近づいてきた村雨はナツの腰を掻き抱いていた。
「あの二人ほっといて俺とそのBOX’Rのメンバーでプチ打ち上げ会しない?」
小さく呟いた村雨は、メンバーを促し退出しようとする。
しかし、その呟いた声を言い争う蓮と尚には聞こえてきた。
「あんた誰だかしんねぇ~けど、そいつは俺のもんだからちょっかい出すなよ!!」
「村雨君って言ったかな?君死にたいか?」
「なぜ・・・俺の名前を?そうか芸能界のトップが俺の名前を知ってるとは・・・・・有名になったもんだ!!ハリウッドも近いな?」
そう名前を蓮から呼ばれた村雨本人は、満面の笑みを浮かべ陽気に答えていたのだが、キョーコの腰を掻き抱いていた腕をつかまれてその男たちにキョーコに近ずく危険人物として捕らわれていた。
「ねぇナツ、これってなんか面倒くさくなぁい?」
「そうかしら?私を巡っての男達の言い争いもなかなか面白いと思うけど・・・・」
「でも・・・・凄い事になったわね?ナツは、誰を選ぶの?」
「え?私を楽しませた人にしようかしら?」
「でも、このこと誰かに知られたりスクープされたら私達やばくない?」
「確かに・・・・・そうかもしれないわね?」
「ねーナツこうなったら私達だけで逃げない?凄くウザいし、この有名な男二人だと私達って噂になりでもしたらつぶれる可能性あるわよね?」
「ん~確かにそうね?ちょっとウザいかも?」
と言いながらも少しずつ少しずつグループは3人の男たちから距離を開けていく。
内心は、今帰ったら後から敦賀さんのお怒りを買い大魔王が出現すると思い何もできないでいた。
けれど、こうしていても埒が明かないのである。
万が一にも敦賀さんが、自分をこの二人から守るためとはいえ、『女性後輩を守ってトラブル』という如何わしい女性関係のスクープになりえないかと内心びくびくとしていたのである。
(例え、私自身がどうあれ、敦賀さんの足を引っ張ることだけはあってはならない)
もし今、離れたとして、男同士なら何の問題もない。
普通に後輩指導をしていたということになりクリーンなイメージが保たれるのである。
そんなこともあり、キョーコは「あとで謝罪をしたほうがまだ良いわよね?」と思い少しずつ少しずつ言い争いをする男3人と離れていった。
そして村雨が振り向いて告げたのである。
「ねぇ~京子さん誰とペアくみたい?あれ?京子さん?」
忽然と消えていたメンバーに3人3ようにパートナー獲得することに夢中になっていた。
想い人は風のように去りぬ・・・・・蓮サイド
まさか、到着するなり不破が絡んできているシーンに出くわすとは。
近づいていくと、不穏な空気がピリピリと伝わってくる。
何かの言い争いの声が聞こえて、その声の人物の一人が最上さんだとという事が解った。
その時、聞こえてきた言葉に耳を疑うことになった。
「んなわけあるかぁ~~~~~!!!!今度は俺様が似合いのドレス贈ってやろうって思ってるから俺をパートナーにしろよ?いや・・・・・どうせお前みたいな色気のねぇー女にパートナーになろうっていう男なんざ俺しかいねぇだろ?だから俺が、パートナーなってやるよ?感謝しろよな?」
「はぁ?あんた何言ってんの?どうして無関係のあんたとパートナー組まなきゃいけないのよ!!」
「いや!!打ち上げパーティーの会場で歌を歌うことになったから!!無関係なんていわせねぇ~!!」
蓮はその様子を、陰からじっと見つめていた。
その様子は、眉間に皺を寄せて表情に出るほどだった。
何故・・・・・BOX’Rとは関係の無い不破が歌を歌うことになっているのか?
そして、どうしてパートナーという話になっているのかが解らない。
捩じ込んだであろうことは窺えるが。
あれだけの番組だ。
多くの取材陣が来るだろうことを見越して、スポンサーにゴリ押ししたんだろう。
ならば、不破なんかより俺が出たほうが、スポンサーも喜ぶんじゃないか?
(汚い手と言われようが絶対に出てみせる!!
なんてったって俺がモデルウォークを最上さんに教えたのだから!!)
「待ってナツ!!ちょうどいいんじゃない?」
なんてことを言うのかと思った。
これでは、不破に盗られてしまうという焦りから苛々して柱の陰から飛び出した。
背後から忍び寄り5人が立っている場所へそろりそろりと近づいていく。
そして、始まった最上さんのパートナー争奪戦が・・・・・後から来た村雨も交えて<繰り広げられ、言い争いの努力も虚しく、決着がつかぬまま話が振り出しに戻ったとき、間の抜けた村雨の声が響いた。
「ねぇ~京子さん誰とペアくみたい?あれ?京子さん?・・・・・・・うわーーーせっかく京子さんのスケジュール調べたのに!!」
慌てて振り返ると、誰もいなくなっていた。
「え?最上さん?」
まさか約束した筈なのに。
いや強引に約束させたんだけど、挨拶も無しに帰るとは思わずにいた。
彼女らしくない。
いや待て、彼女らしい?
今の彼女は、彼女じゃないナツじゃないかと思い大きな溜息をついた。
そのあと何度かけても最上さんが電話に出る事は無かった。
電源を切ってるんだろうな。
そして俺は最上さんと一緒に居られないことにがっかりしながら帰宅した。
しかし、それでもパートナーの座は諦めることができなかった。
打ち上げパーティーへ続く
幸せの押し売り・・・・キョーコサイド 後編
世間一般ではなんて幸せな構図なのだろう?
地味で色気のない私に対して、パーティーに着るドレスを巡って口論をする男達がわんさとあらわれるとは思わなかった。
そんな価値など私にはあると思えないのに・・・・。
綺麗なドレスが着れて、ナッちゃんとして大人美人になれることはとてもうれしい。
だけど、純潔をつらぬくと言った以上、パートナーを作って良いものか解らないでいる。
駐車場では依然牽制しあう二人と、そこに更に村雨も加わっていた。
ナツは、その様子を冷ややかに微笑みながらその男達を見つめていた。
「何で敦賀さんが、こいつのパートナーになることになってんだよ?関係ねぇ~だろ?」
「いや関係なくないね?仮にも、LMEの事務所の先輩だし後輩の面倒を見るのは普通だろう?それに、ナツのモデルのウォーキングを手取り足取り家で教えたからね?」
「なっ!?」
「お前だって関係ない筈だ・・・・お前はBOX’Rに出演していない」
「敦賀さんには関係ないのでね?」
二人を横目にささっとこちらに近づいてきた村雨はナツの腰を掻き抱いていた。
「あの二人ほっといて俺とそのBOX’Rのメンバーでプチ打ち上げ会しない?」
小さく呟いた村雨は、メンバーを促し退出しようとする。
しかし、その呟いた声を言い争う蓮と尚には聞こえてきた。
「あんた誰だかしんねぇ~けど、そいつは俺のもんだからちょっかい出すなよ!!」
「村雨君って言ったかな?君死にたいか?」
「なぜ・・・俺の名前を?そうか芸能界のトップが俺の名前を知ってるとは・・・・・有名になったもんだ!!ハリウッドも近いな?」
そう名前を蓮から呼ばれた村雨本人は、満面の笑みを浮かべ陽気に答えていたのだが、キョーコの腰を掻き抱いていた腕をつかまれてその男たちにキョーコに近ずく危険人物として捕らわれていた。
「ねぇナツ、これってなんか面倒くさくなぁい?」
「そうかしら?私を巡っての男達の言い争いもなかなか面白いと思うけど・・・・」
「でも・・・・凄い事になったわね?ナツは、誰を選ぶの?」
「え?私を楽しませた人にしようかしら?」
「でも、このこと誰かに知られたりスクープされたら私達やばくない?」
「確かに・・・・・そうかもしれないわね?」
「ねーナツこうなったら私達だけで逃げない?凄くウザいし、この有名な男二人だと私達って噂になりでもしたらつぶれる可能性あるわよね?」
「ん~確かにそうね?ちょっとウザいかも?」
と言いながらも少しずつ少しずつグループは3人の男たちから距離を開けていく。
内心は、今帰ったら後から敦賀さんのお怒りを買い大魔王が出現すると思い何もできないでいた。
けれど、こうしていても埒が明かないのである。
万が一にも敦賀さんが、自分をこの二人から守るためとはいえ、『女性後輩を守ってトラブル』という如何わしい女性関係のスクープになりえないかと内心びくびくとしていたのである。
(例え、私自身がどうあれ、敦賀さんの足を引っ張ることだけはあってはならない)
もし今、離れたとして、男同士なら何の問題もない。
普通に後輩指導をしていたということになりクリーンなイメージが保たれるのである。
そんなこともあり、キョーコは「あとで謝罪をしたほうがまだ良いわよね?」と思い少しずつ少しずつ言い争いをする男3人と離れていった。
そして村雨が振り向いて告げたのである。
「ねぇ~京子さん誰とペアくみたい?あれ?京子さん?」
忽然と消えていたメンバーに3人3ようにパートナー獲得することに夢中になっていた。
想い人は風のように去りぬ・・・・・蓮サイド
まさか、到着するなり不破が絡んできているシーンに出くわすとは。
近づいていくと、不穏な空気がピリピリと伝わってくる。
何かの言い争いの声が聞こえて、その声の人物の一人が最上さんだとという事が解った。
その時、聞こえてきた言葉に耳を疑うことになった。
「んなわけあるかぁ~~~~~!!!!今度は俺様が似合いのドレス贈ってやろうって思ってるから俺をパートナーにしろよ?いや・・・・・どうせお前みたいな色気のねぇー女にパートナーになろうっていう男なんざ俺しかいねぇだろ?だから俺が、パートナーなってやるよ?感謝しろよな?」
「はぁ?あんた何言ってんの?どうして無関係のあんたとパートナー組まなきゃいけないのよ!!」
「いや!!打ち上げパーティーの会場で歌を歌うことになったから!!無関係なんていわせねぇ~!!」
蓮はその様子を、陰からじっと見つめていた。
その様子は、眉間に皺を寄せて表情に出るほどだった。
何故・・・・・BOX’Rとは関係の無い不破が歌を歌うことになっているのか?
そして、どうしてパートナーという話になっているのかが解らない。
捩じ込んだであろうことは窺えるが。
あれだけの番組だ。
多くの取材陣が来るだろうことを見越して、スポンサーにゴリ押ししたんだろう。
ならば、不破なんかより俺が出たほうが、スポンサーも喜ぶんじゃないか?
(汚い手と言われようが絶対に出てみせる!!
なんてったって俺がモデルウォークを最上さんに教えたのだから!!)
「待ってナツ!!ちょうどいいんじゃない?」
なんてことを言うのかと思った。
これでは、不破に盗られてしまうという焦りから苛々して柱の陰から飛び出した。
背後から忍び寄り5人が立っている場所へそろりそろりと近づいていく。
そして、始まった最上さんのパートナー争奪戦が・・・・・後から来た村雨も交えて<繰り広げられ、言い争いの努力も虚しく、決着がつかぬまま話が振り出しに戻ったとき、間の抜けた村雨の声が響いた。
「ねぇ~京子さん誰とペアくみたい?あれ?京子さん?・・・・・・・うわーーーせっかく京子さんのスケジュール調べたのに!!」
慌てて振り返ると、誰もいなくなっていた。
「え?最上さん?」
まさか約束した筈なのに。
いや強引に約束させたんだけど、挨拶も無しに帰るとは思わずにいた。
彼女らしくない。
いや待て、彼女らしい?
今の彼女は、彼女じゃないナツじゃないかと思い大きな溜息をついた。
そのあと何度かけても最上さんが電話に出る事は無かった。
電源を切ってるんだろうな。
そして俺は最上さんと一緒に居られないことにがっかりしながら帰宅した。
しかし、それでもパートナーの座は諦めることができなかった。
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